












TSUNAGU Community Analytics(以下、TCA)に所属するインターン生による第3回「業務成果発表会」が2024年10月に開催されました。
インターンシップの目的と運用
TCAでは、中部地域でデータサイエンティストを育成・輩出することを目的として、インターンシップ制度を活用した大学生の受け入れを行っています。
2024年10月時点では、インターンシップ生(以下、インターン生)を3名受け入れています。これまでに延べ5名のインターン生を受け入れ、社員として登用された学生もいます。インターンシップの実施にあたっては、学生ベンチャーである株式会社好生館プロジェクトと連携し、学生の募集や育成を行っています。
インターン生が行う「業務成果発表会」
本発表会は、インターン生の成長促進を目的としたものです。
インターン生による業務目標やその達成状況のプレゼンテーション、相互の知見共有を行い、今後の改善点に関して社員からのフィードバックを受けました。
インターン生の発表① Sさん

Sさんの業務目標の振り返り
南山大学大学院 修士課程2年のSさんは、水力発電所(ダム)の運用最適化プロジェクトに参画し、貯水池の目標水位を見積もるプログラムの実装に携わりました。
各貯水池の運用方針を理解した上で、AIが出力した目標水位が妥当であるか、あらゆるケースを想定して検証。その実績を発表会で報告しました。
このような業務を通じて、ダム運用の現場の情報を整理・単純化するという経験を積み、その結果、問題を定義する力を養うことができたと振り返っています。
インターン生の発表② Yさん

Yさんの取組みによる学び
滋賀大学4年のYさんは、市場動向予測に関するプロジェクトにおいて、予測精度・速度の向上に従事しました。また、水力発電所(ダム)の最適化プロジェクトにも参加し、降水によって河川に流入する水量(渓流量)を予測するAIの精度向上にも取り組みました。
発表会では、AIモデル精度の向上に寄与する可能性がある事象について検証を行い、一定の成果を得たことを報告。
具体的には、AIモデル全体を一括して評価するのではなく、予測の精度が良好なポイントと問題のあるポイントに分け、それぞれについて「なぜその結果になったのか」という要因を分析することの重要性を学んだと振り返りました。
インターン生の発表③ Kさん

Kさんの取組みによる成果
南山大学4年のKさんは、市場動向予測に関するプロジェクトに所属し、関係するデータの精緻化に取り組みました。
発表会では、精緻化や制約条件の追加によって、予測誤差を改善させたことを報告。
あわせて、業務を通じ、デバッグツールやグラフで可視化することで、コード作成のミス軽減についたとにつながったと振り返りました。
また、自主学習で時系列モデルの作成に取り組んだ経験が、業務に役立ったとも報告しました。